
SPIってよく聞くけど一体なんなの?



SPIは選考でよく課される適正検査だにゃ〜
しっかり事前に対策しておくことが大切だにゃ〜
就活をやっているとよく耳にすることが多い「SPI」
漠然とテストなんだろうと思いつつも、
「どんなテストなんだろう…」
「どうやって対策したらいいのだろうか…」
「どれくらい対策に時間が必要なんだろう…」
と悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
本記事では、SPIとは何か、さらにSPIの特徴や対策方法などを徹底的に解説していきます!
この記事を読んで、SPI の対策をきちんと行って選考に備えましょう!
SPIとは?
企業が採用活動を行う際、応募者の能力や性格を知るために適正検査というテストを課している場合が多いです。
その1つとして、SPIがあります。
SPIとは、リクルートマネージメントソリューションズが開発した適正検査の一つで、多くの企業が適性検査として採用活動で導入しています。
企業がSPIを実施する目的



SPIってどうして選考の中で行われるの?



主に個人の能力や性格を見るために行われるにゃ〜
企業が、SPIを導入する目的は様々ですが主に以下の2つの理由があります。
①応募者の能力を測るため
②応募者の性質を把握して会社との相性をみるため
③SPIの結果を元に応募者にあった配属を行うため
①応募者の能力を測るため
学歴だけでは、仕事をやっていくうえでの能力が測りきれません。
思考力を問うSPIなどの適正検査を導入することで、本当の意味での能力を可視化し、選考に活かそうとする企業側の目的があります。
②応募者の性質を把握して会社との相性をみるため
SPIの試験項目の中には「性格検査」と呼ばれる応募者の性格を知るための項目があります。
この項目で、企業は応募者の長所や短所などの性格を理解することができ、会社との相性がいいかを判断します。
SPIを導入することで、企業は応募者が本当にここの会社でやっていけるのか、社風とミスマッチとならないかということ考えたうえで応募者を絞っていくことができるのです。
③SPIの結果を元に応募者にあった配属を行うため
SPIの結果を基に、入社後の配属先を決める企業もあります。
SPIの結果から個人の長所や短所を理解することで、個人の力を活かせる部署に配属できるように情報を得ているという訳です。
SPIの種類



「SPI」と言っても種類がたくさんあるからここで整理しておくにゃ〜
①テストセンター
②WEBテスト
③ペーパーテスティング
④インハウスCBT
①テストセンター
テストセンターでの検査内容
①能力検査:35分
②性格検査:65分
テストセンター形式のSPIは、決まった専用のテスト会場に行ってその会場にあるパソコンから受験する形式の受験方法です。
新型コロナウィルスが流行する前は、このテストセンター形式のSPIを導入している企業が一般的でした。
コロナ禍を抜け出してまた今年はテストセンターでの受験が増えると予想されます。
テストセンターでのSPI受験の特徴は、テストセンターでの結果を複数の企業に使い回すことができるということです。
手応えを感じられたテストの結果を複数の企業に提出することもできます。
②WEBテスト
WEBテストでの検査内容
①能力検査:35分
②性格検査:30分
WEBテストは、自宅で自分のパソコンから受験する方法です。
WEBテストの特徴としては、受験の日時が決まっていないため自分が好きな時に受験することができるということと、1問ごとに問題の制限時間が決まっていることが挙げられます。
合間の時間で参加することが可能なため比較的受験しやすいですが、1問ごとの制限時間が決まっているため各問題を解く時間を決めて練習を重ねておくことが重要です。
また、電卓の使用が許可されていることも特徴です。
日頃から電卓を使用して問題を解くようにしておくと、WEBテストに挑む際電卓をうまく利用して効率よく問題を解くことができるので実践しておきましょう!
③ペーパーテスティング
ペーパーテスティングでの検査内容
①能力検査:70分
②性格検査:40分
ペーパーテスティングは、企業が会場を設定してそこで企業ごとに受験する方法です。
回答形式としてはマークシートで回答する形になるので、全体でどれくらいの問題を解かないといけないのかということをはじめの段階でざっと捉えることができます。
一方で、ペーパーテスティング形式は検査時間が計110分と長く、さらにテストの内容も他の形式と比べて難しいものになっています。
しっかりと事前に長い時間集中できるように練習をしておく必要があります。
④インハウスCBT
インハウスCBTでの検査内容
①能力検査:35分
②性格検査:30分
この形式を取り入れている企業は少ないですが、一部の企業では取り入れられているテスト形式です。
方法としては、自分がエントリーした企業に直接行き、そこで企業が準備したパソコンで受験するといった形式になっています。
自分が志望している企業がこの形式を取り入れている場合のみ対策しておくといいでしょう!
SPIの出題内容



SPIってどんな問題が出題されるの?



SPIの出題内容は「能力検査」と「性格検査」があるにゃ〜
SPIの出題内容は主に「能力検査」と「性格検査」の2つになります。
それぞれの出題分野についてみていきましょう!
能力検査
能力検査を通して企業はその学生が仕事をやっていく上で必要な知的能力や課題解決能力を持っているのかということを測っています。
「どれくらいの点数が取れていればいいのだろう…」と思われる方が多いですが、実際明確な合格ラインがあるわけではなく、企業によって求める水準は異なるため、できるだけ高得点をとれるように対策しておく必要があります。
また、能力検査も主に以下の2つの分野に分かれます。
・言語分野…語句の意味や文章の並び替えなど国語的な問題
・非言語分野…推論や確立など数学的な問題
また、企業によっては以下のような「英語能力検査」や「構造的把握力」の分野も課される場合があります。
・英語能力検査…中学・高校レベルの英語問題(無い場合が多い)
・構造的把握力…文章の構造が似ているものを選択肢から選ぶ構造把握問題(無い場合が多い)
性格検査
性格検査は、各企業の環境や職種に合うかどうかということを測る内容になっています。
具体的には、日頃の行動や考え方などについての質問が主になっています。
能力検査とは違い、性格検査はあまり考え込まずに自分の直感で答えることが大切です!
あまりにも考えすぎてしまうと、企業側に作為的に回答しているのではないかと疑われる可能性もあるのでどんどん直感で解いていきましょう!
言語分野の対策
言語分野で出題される問題
SPIの言語分野の問題は、主に以下のような項目が出題されます。
SPIの言語分野でよく出題される問題
・語句の意味
・空欄補充
・2語の関係
・文の並び替え
・文節の並び替え
・熟語の成り立ち
・長文読解



たくさんの出題項目があってどう対策したらいいかわからないなあ…



よく出てくる問題の対策方法に関して話していくにゃ〜
①語句の意味
「語句の意味」は、設問で出てくる文章と合致する言葉を選ぶ問題です。
例題としては以下のような問題が挙げられます。
下記に示された意味と最も合致する言葉を選択より選びなさい。
しばらくの間
【選択肢】
①暫時
②光陰
③漸次
④姑息
⑤変節
【解答と解説】
正答 ①
①暫時…しばらくの間。「暫時休憩する」のように使う
②光陰…月日や歳月
③漸次…しだいに
④姑息…一時の間に合わせにするさま
⑤変節…それまでの主義や信念などを変えること
おすすめの解き方としては、熟語の漢字をそれぞれ訓読みで呼んでみて漢字の意味を理解することです。
それぞれの漢字の意味を分解して理解することで、熟語の意味の推測しやすくなります。
また対策方法としては、事前にSPIの対策本などでたくさんの問題に触れて語彙力を伸ばすことが効果的です!
普段から本や新聞を読む機会を増やし、語彙力を増やしておくことも大切です。
②二語の関係
「二語の関係」の問題は、設問で提示された二語の関係性を考えて同じ関係で成り立っている単語を選ぶ問題です。
例題としては、以下のような問題が挙げられます。
下記の二語の関係を考えて、同じ関係のものを①〜③の中から選びなさい。
芸術:音楽
A. 上哺乳類:鯨
B. パイナップル:梨
C. 農業:稲作
【選択肢】
①A
②B
③C
④AとB
⑤AとC
⑥BとC
【解答と解説】
正答:⑤
「芸術は音楽を含む」といえるので「包含関係」となる。
A. 哺乳類は鯨を含むの→○
B. パイナップルは梨を含む→×(パイナップルと梨は果物の一つなので並列関係)
C. 農業は稲作を含む→○
おすすめの解き方としては、設問の二語がどのような関係性であるかを考えることです。
同義語なのか範囲語なのか、または、比喩や表現方法についても目をつけて言葉の関係性を把握することで正答率が上がります!
また、対策の方法としては多くの問題に触れるということが有効です。たくさんの問題に触れることで、言葉の関係性を考える練習をしておきましょう!
非言語分野の対策
非言語分野で出題される問題
SPIの非言語分野の問題は、主に以下のような項目が出題されます。
非言語分野は苦手な方が多いではないでしょうか?
ですが、公式を完全に覚えることと、繰り返し解いてなれることできちんと得点に結びつけることができます!
SPIの非言語分野でよく出題される問題
・場合の数
・集合
・確率
・推論
・表の読み取り
・金額計算
・割合



非言語分野に関してもよくでてくる問題の対策ポイントを解説するにゃ〜
①場合の数
「場合の数」の問題は、何通りの並び方や組み合わせがあるのかということを主に公式を用いて解く問題です。
問題集によっては、「順列」や「組み合わせ」とも呼ばれることがあります。
「順列」と「組み合わせ」の違いは、「順番を考慮するかどうか」という点です。
「順列」は組み合わせだけでなく並び方まで考慮し、一方で「組み合わせ」は組み合わせだけを考慮することになります。
問題文に「並べる」など順番を考慮しないといけない単語ができてきた場合は「順列の公式」、並べる要素はなく「選ぶ」という言葉が入っている場合は「組み合わせの公式」を使います。
○順列の公式
nPr (n個の中からr個を選んで並べる時)
(例)6個から3個選んで並べる順列の総数は、
₆P₃=6×5×4=120
○組み合わせの公式
nCr (n個の中から異なるrを選ぶ時)
(例)6個から3個取り出す組み合わせ総数は、
₆C₃= (6×5×4)/(3×2×1)=20
上記の公式は必ず覚えておくようにしましょう!
「場合の数」は以下のような問題は以下のような問題が出題されます。
コインを6回連続で投げたときに、表が4回でるような表裏の出方は何通りか。
【選択肢】
①6通り
②9通り
③12通り
④15通り
⑤18通り
⑥24通り
⑦36通り
⑧48通り
【解答と解説】
正答:④
コインを投げて表が4回でる出方を出すということは、順番を考慮しないといけないため、組み合わせの公式を活用する。
₆C₄= (6×5×4×3)/(4×3×2×1)=15(通り)
対策の方法としては公式を覚えた上で、様々な問題を解いて「どのような問題でどの公式を使うか」をすぐに判断できるようにしておくことが有効です!
②確率
「確率」の問題では、くじ引きやトランプ、サイコロ、コインなどを用いた問題が出題されることが多いです。
本によっては、「場合の数」と呼ばれることもあります。
確率の問題に関しても「場合の数」と同じように公式を覚えることが重要です。
○頻出の確率の公式
・全体の中でAが起こる確率=Aの数値/全体の数値
・Aが起こりかつBが起こる確率=Aが起こる確率×Bが起こる確率
・Aが起こる、またはBが起こる確率=Aが起こる確率+Bが起こる確率
・少なくともAが起こる確率=1−(必ずAが起こらない確率)
上記の公式に加えて、先に解説した順列の公式や組み合わせの公式を使用することもあるので、問題を解いていくうちに慣れていくようにしましょう!
「確率」の問題では、以下のような問題が出されることがあります。
スペードの1から13まで、合計13枚のトランプの山がある。この山からトランプを2枚続けて引く。
1枚目に引いたカードを山に戻して、よく切った後に2枚目のカードを引く。
このとき、少なくとも1枚は3の倍数である確率はいくらか。
【選択肢】
①16/169
②25/169
③36/169
④54/169
⑤68/169
⑥81/169
⑦88/169
⑧99/169
【解答と解説】
正答:⑦
「少なくとも」なので、全体の確率(1)から「2枚とも3の倍数ではないではない確率」を引く。
1枚目に3の倍数以外(3、6、9、12以外)を引く確率は、9/13。2枚目も3の倍数以外を引く確率も、1枚目に引いたカードも山に戻すので、9/13。
よって、2枚とも3の倍数以外である確率は(9/13)×(9/13)=81/169
したがって、少なくとも1枚が3の倍数である確率は、
1−(2枚とも3の倍数以外である確率)
=1−81/169
=88/169
このように確率の問題は、複数の公式を兼ね合わせて解くことが多いので、頻出する公式を覚えて問題で使用できるように解放パターンを覚えることが重要です!
③推論
「推論」の問題は、与えられた情報を元に正しい内容を選ぶ問題です。
この分野の問題は、文章を読んで整理するのに時間がかかってしまうため、複数の問題に取り組むことで早く解けるように繰り返しトレーニングしておくのがいいでしょう!
「推論」の例題も見ておきましょう!
PQRSTUの男女が3人ずついる。
6人の性別について以下のことがわかっている。
(1) PとQは異性である
(2) RとSは同性である。
Uと必ず同性であると考えられる人を選べ。
【選択肢】
①P
②Q
③R
④T
【解答と解説】
正答:④
PとQは異性でRとSは同性なので、PとRとS、またはQとRとSの3人は同性である。
よって、同性は3人までしかいないので、PかQのどちらかとTとUは同性。
よってTとUは必ず同性。
推論の問題は頭の中でイメージするのではなく、実際にあり得る場合を書き出して条件を一つずつ見ていくことが重要です。
繰り返し問題を解くことで、もれなく条件を書き出せるようにしておきましょう!
SPI対策に有効なツール



SPIは必要なことを覚えて問題をたくさん解くことが重要なのはわかったけど、どうやって対策していけばいいの?



SPIの対策本で問題に慣れるのと、模擬試験などを利用して時間配分などにも慣れておくことが大切だにゃ〜
おすすめのSPIの対策本
この本では、SPIの主要テストである「テストセンター」「ペーパーテスト」「Webテスティング」と主要3方式に対応しており、この一冊をしておくことでSPI対策は完璧に対策できます!
また講義公式で解説されているため、国語や算数が苦手な人でも1からSPIの基礎を築いていくことができます。
さらに出る順に掲載されているため、順を追って本で対策していくことで効率よく点数アップを狙えます!
②2025最新版 史上最強SPI&テストセンター超実戦問題集
この本はより実践的な問題に数多く触れることができるため、多くの問題に触れるにはとっておきの本です!
また、時間が足りなくなりがちなSPIの中で、早く解くコツやそのためのメモの取り方や計算方法も載っているため、より実践的な力をつけたい人にはおすすめです!
SPIの模擬試験
実際に対策本を用いて問題になれたあとは、時間配分のコツを掴むためにも、実際の自分の出来具合を把握するためにも模擬試験に挑戦してみるのがおすすめです!
言語分野、非言語分野に加えて一般常識や時事問題も解くことができるので、幅広い問題に挑戦できます!
また、全国の受験者の中でどの程度のレベルに自分があるのか、自分の苦手な分野はどこなのかが一目でわかるので、今後の対策にも役立てることができます!
まとめ
SPIは多くの選考フェーズの中で採用されているため、SPIが就活の第一関門と言っても過言ではありません。
この関門を突破するためには、早めに対策を始めることがなによりも大切です。
この記事で解説した基礎知識を踏まえて、対策本や模擬テストなどを活用しつつ対策を始めましょう!