
最近就活をしていると「ガクチカ」と言うワードを耳にすることが多いんだけど、一体「ガクチカ」って何?



「ガクチカ」は学生時代に力を入れて頑張ったことの略称だにゃ〜
エントリーシートや面接でよく聞かれる内容だからしっかり考えておくことが必要だにゃ〜
就職活動をしているとよく耳にする「ガクチカ」。
エントリーシートや面接において、よく聞かれる定番の質問です。
しかし、いざガクチカを考え出すと
「今までそんなに頑張ってきたことない…」
「どんな構成で答えるのがいいのだろう…」
と悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
そこで本記事では、そもそも「ガクチカ」とはどういうものなのか、どのポイントを企業側は見ているのか、さらに「ガクチカ」を書くときのコツについて解説していきます。
そもそもガクチカとは
そもそもガクチカと言うのは、「学生時代に打ち込んだこと、力を入れて頑張ったこと」の略称です。
エントリーシートや面接での定番質問
ガクチカはエントリーシートや面接において頻繁に聞かれる定番の質問となっています。
事前に自己分析を行い、準備しておくことが必要です。
さらに、ガクチカを聞く意図を理解し、企業の人事担当者がどのような部分を見ているのかを知っていることも重要です。
「ガクチカ」で企業が見ているポイント
人事担当者がガクチカを聞くのは、課題や困難にぶつかった時の乗り越え方を学生時代の経験を通じて知りたいと考えているからです。
それを知ることで、企業は「その学生が入社後に活躍できる人材かどうか」を見極めようとしています。
新卒の就職活動においては、過去の働いた実績などがないため、今までの学生生活の中でぶつかった課題に対してどのように乗り越えてきたのかと言うことを見て入社後に困難にぶつかった時に乗り越えていけるかどうかを判断しようとしている背景があります。
ガクチカのエピソード選びの際に注意するポイント
特別な内容でなくてもいい



魅力的なガクチカを書くためにはすごいエピソードが必要だよね…?



そんなことはないにゃ〜
すごいエピソードよりも、その過程の部分の方が重要だなにゃ〜
ガクチカと言うと、
「部活でキャプテンを務めており、全国大会に導きました」であったり、
「学生時代に起業しました」など
すごく輝いたエピソードが必要だと思いがちだと思います。
しかし、実際にはそういうエピソードはそこまで重要ではありません。
人事担当者が重要視しているのは、結果に至るまでの「過程」とその過程を通して「どう成長したか」です。
すごいエピソードなんてないよ…と悲観的にならなくて大丈夫です!
それでもエピソードがすぐには思い浮かばないよ…という場合には、自己分析から始めましょう!
ガクチカのエピソード探しには、自分史の作成がおすすめです!
以下のページで自己分析に関しては詳しく説明しておりますので、是非一度ご覧ください!


エピソードの選び方



とはいえどういうエピソードを伝えるのがいいの?



自分が成長したエピソードを選ぶのがいいにゃ〜
先に書いたように、人事担当者はガクチカを通して、「目標を達成するためにどのようなプロセスを踏んだのか」、「そのプロセスを通してどう成長したのか」という点を見ていますので、以下のポイントを踏まえてエピソードは選ぶようにしましょう!
①自分が成長できたエピソードであること
②自分が能動的に関わったエピソードであること
③その企業で活躍できる人物であることを伝えられるエピソードを選ぶ
①自分が成長できたエピソードであること
学生時代の取り組みを振り返り、自分が目的意識を持って行動し、成長したと思う経験をいくつか書き出しましょう。
人事担当者の方が見ているのは、何か課題に対してどのようなどのように行動したのか、さらにその経験を通してどのように成長したのかという点です。
自身が成長したエピソードを選ぶことで、人事担当者に入社後に成長するイメージを沸かせることができます。
②自分が能動的に関わったエピソードであること
企業は能動的に動く学生かどうかを重要視しているので、自分が能動的に動いて結果を出したエピソードを選ぶようにしましょう。
③その企業で活躍できる人物であることを伝えられるエピソードを選ぶ
企業は、その学生が「働き出してから活躍してくれるかどうか」ということをガクチカを通して判断しています。
そのため、ガクチカのエピソードも企業に入ってからその経験を実際に活かすことができそうだと思ってもらえるようなものを選ぶと良いでしょう。
ガクチカの書き方
ガクチカで書くエピソードが決まれば、次は実際に書いていきましょう!
採用担当者の方に評価してもらえるガクチカを書く際には以下のポイントを押さえておくことが重要です!
①必ず結論ファーストで書くこと
②その行動をすることになった理由(困難や課題)を説明する
③その困難や課題をどう乗り越えたのかを具体的に説明する
④その結果どうなったのかを伝える
⑤この経験を通して学んだことを伝える
⑥この経験を社会人になってからどう活かしていきたいかを伝える



そんなこと言われてもよくわからないなあ…



各ポイントを例文付きで見ていくにゃ〜
①必ず結論ファーストで書くこと
ガクチカを書く際には、必ず結論から書くようにしましょう!
結論ファーストで書く理由は、聞き手は何のことを話すのか最初にわかるためガクチカを通して伝えたいことが正確に伝わりやすくなるからです。
例文:私が学生時代に力を入れたことは、アパレル企業でのアルバイトで売上向上のために行動したことだ。
②その行動をすることになった理由(困難や課題)を説明する
ガクチカで書くエピソードの中で、直面した困難や課題を伝えましょう。
その行動をするに至った経緯を説明する中で、そもそもの課題を伝えなければ自分がその行動に至った考え方を伝えることができません。
そのため、自分が移した行動の理由となる困難や課題を伝えるようにしましょう。
例文:アパレル企業の販売アルバイトにおいて、店舗全体の売上目標が未達である状況が1ヶ月ほど続いていた。売上が未達となっている主な理由としては、お客様に対する対応が十分ではないという点が考えられた。
③その困難や課題をどう乗り越えたのかを具体的に説明する
先にも書いたように、採用担当者はあなたが課題に対してどのように解決してきたのかという点を一番見たいと考えています。
そのため、この部分は特に重要となります!
この部分は自分がおこなってきた施策や努力したことを特に具体的に書くことを意識しましょう!
例文:私は店舗全体の売上を達成するために、週に1度出勤時に新商品の知識を入れた上で先輩社員の方とロールプレイングを行うということを提案し、実行に移した。
④その結果どうなったのか伝える
③で書いた「課題解決のための施策」という部分を実行したことで、結果どうなったのかということを伝えましょう。
課題に対しての自分の行動の結果を伝えることで、課題解決力が備わっていることを人事担当者の方に伝えることができます!
例文:これらの行動の結果、日々の店舗売上目標達成率1ヶ月間100%越えを継続することができた。
⑤この経験を通して学んだことを伝える
ここまで書いてきた「学生時代に頑張ったこと」を通して自分がどのようなことを学んだのか、ということを伝えましょう。
この部分が抜けてしまうと、経験を積んでも何も学ばない人なのだな…と思われてしまいます。
どんな経験であれ、学びを得て成長に繋げられる人材ということをアピールするためにも必ずこの項目は入れるようにしましょう。
例文:この経験を通して、現状の課題を深掘りして問題を明らかし、具体的な施策を考えることが大切であるということを学んだ。
⑥この経験を社会人になってからどう活かしていきたいかを伝える
採用担当者は、言うまでもなくその企業で活躍してくれる人を採用したいと考えています。
そのため、その企業の仕事で生かすことができる力をアピールする必要があります!
ですが、そもそもその企業で活かすことができる力を伝えるためには、企業についての知識は必要です。
以下のポイントは押さえておくようにしましょう!
①企業がどのような業務を行っているのか
②上記に即してどのような力が企業が必要としているのか
企業がどのような業務を行うのかを知ることでその企業が必要とする力を知ることができます。
例えば、志望する企業が不動産会社であった場合には「コミュニケーション能力」や「顧客のニーズを正確に掴む力」が必要だと考えられます。
そのため、学生時代に身につけた「コミュニケーション能力」や「顧客ニーズを正確に掴む力」を社会に出た際に活かしていきたいということを伝えるようにしましょう!
例文:私が入社した際には、この経験を通して学んだ課題解決能力を活かし、お客様に納得のいく物件を提案できる営業マンになりたいと考えております。
ガクチカに関してよくある疑問
①ガクチカと自己PRって何が違うの?



ガクチカと自己PRって書く内容が同じように感じてしまって書き分けにくいんだよな…



そこをうまく書き分けるためには、まずはガクチカと自己PRを通して採用担当者がそれぞれどのようなことを知りたいと考えているのかということを知っておく必要があるにゃ〜
ガクチカで採用担当者が知りたい点は「課題に対してどう行動してきたか」
前半部分でもお話したように、採用担当者がガクチカを通してみたいと思っていることは、課題に対して乗り越える力があるかどうか、という点です。
企業に入って働き出すと様々な課題が立ちはだかります…そんな時にそれらの課題に対して乗り越えていく力があるのかということを知りたいのです。
そのため、ガクチカを伝えるときには、①学生時代に取り組んだ内容、②その時に立ちはだかった課題、③その課題に対してどう乗り越えたか、ということを伝えられるエピソードを選ぶことが重要です。
自己PRで採用担当者が知りたい点は「学生の強み」
自己PRとガクチカは似ているように思われがちですが、採用担当者が見ているポイントが異なります。自己PRを通して採用担当者がみているのは、学生の持つ強みがその企業での仕事に活かすことができるか、という点です。
入社してあなたの強みを仕事にどのように活かしていくことができるのか、ということを企業は知りたいのです。
そのため、自己PRではその企業で活かすことができそうな自分の強みを伝えることが必要です。
ですので、自己分析と志望企業でどのような力を求められているのか企業研究も欠かせません。
それらをもとにどの自分の強みを伝えるのがいいか考えることが重要です。
②ガクチカは複数用意すべきか



ガクチカって、基本的に1つ用意しておけばいいの?



ガクチカのエピソードは複数用意しておくべきだにゃ〜
ガクチカはESの頻出設問で、1つのエピソードについて書いておけばいい!と思いがちですが、基本的にガクチカのエピソードは複数用意しておくべきです。
ガクチカのエピソードを複数用意しておくべき理由としては、業界や企業によってウケるエピソードが違うためです。
例えば継続力や勤勉さを求めている企業に向けてガクチカを伝える際は、何か一つのことを継続してきたエピソードや継続して勉強してきたエピソードを伝えると効果的ですし、チームワークが重要視されている企業ではチームで何か目標に向けて努力したエピソードを伝えると効果的です。
このように各企業によってウケるエピソードは異なるので、ガクチカは複数用意しておくのが望ましいです。
③ガクチカで深掘りされる点



面接でガクチカについて深掘りされるって聞いたけどどんなところを深掘りされるの?



深掘りは避けて通れないにゃ〜
以下の点を踏まえて想定される深掘り質問に対する答えを考えておく必要があるにゃ〜
面接でESを基にガクチカを質問される際、多くの場合深掘り質問が聞かれます。
深掘りの質問例は以下のようなものです。
ガクチカの深掘り質問例
①なぜその活動に取り組んだのか
②その活動の中で具体的に掲げた目標はあるか、さらになぜその目標設定にしたのか
③その活動内で一番困難だったことは何か
④どうやってその困難に立ち向かったか
あくまでこれらの例は一例であり、様々な角度から深掘り質問はなされます。
ですので、ガクチカの深掘りに対しても対策しておく必要があります。
ガクチカの深掘り質問への対策
ガクチカの深掘りに対応するために事前に以下の対策をしておくことをおすすめします!
ガクチカの深掘り対策
①エピソードの詳細を具体的に言語化しておく
②他の人が「なぜ」と思いそうな点について自分で深掘りしてみる
③面接経験をたくさん積む
①エピソードの詳細を具体的に言語化しておく
ガクチカで取り上げるエピソードについて詳細を書き出し、自分がどのような思いで行動に移したのか、どのような困難があったのか、その困難に対してどう取り組んだのかなどを明確に言葉にしておきましょう。
事前に言語化していると、面接で深掘りの質問がなされても対応することができます。
②他の人が「なぜ」と思いそうな点について自分で深掘りしてみる
自分のことをよく知らない人がガクチカのエピソードについて聞いた際に疑問に思う点を考え、自問自答してみるのも手です。
面接担当者は面接の際に初めてあなたに会う場合がほとんどです。
ですので、自分自身でどこを聞かれそうか予想し、事前に自分なりの答えを準備しておきましょう!
③面接経験をたくさん積む
やはり自分で事前に深掘りに対する対策を行っていても、面接では予想外の質問が飛んでくることが多いです。
ですので実際の面接をたくさん経験し、自分では気づけなかった深掘りの視点を多く得ることも必要です。
また、実際の面接に加えて先輩や友人、就活エージェントなどの第三者に面接練習をしてもらうのもおすすめです。
第三者視点でどのようなことを知りたいかを知ることができます。
ガクチカの例文
ガクチカを書く際には、実際の就活生のガクチカが参考になります。
自分のガクチカエピソードとは違えど、構成やアピールしている点など活かせる部分が多いです。
以下のサイトは、ガクチカの例文が載っているサイトですので、これらを参考に自分ならではのガクチカを書いてみてください!


ガクチカの書き方まとめ
ガクチカの書き方についてここまで見てきましたが、ガクチカは書けそうでしょうか。
ガクチカは採用担当者が見ている視点を踏まえてエピソードを選び、伝わりやすい構成で書くことが重要です。
ガクチカのエピソード自体は明確な正解はありません。しっかりと自分の今までの経験を振り返り、一番自分の伝えたいことを伝えるように意識しましょう!